『いわてのZINE Acil』いわてのジン アシル編集人日記

岩手を中心に食・農・手仕事・場づくりなどについて取材した【いわてのZINE Acil】を発行しています。他に本や映画の感想など。I report about making a meal, agriculture, handwork, a tradition technique, a place around Iwate and gather it up in a booklet.

河合隼雄【こころの処方箋】感想:処方箋はできれば自作で

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河合隼雄さんは臨床心理学者で
数多くのカウンセリングを行ってきた方。

その経験を生かし、
固定観念から見落としてしまいがちな心の働きについて
分かりやすく分析しながら
自論を展開しています。


本文は見開き4ページずつで
ひとつの章(全体で55章)が完結するようになっていて
非常に読みやすいです。

たとえ話も短く簡潔で、
自分のことに置き換えて読みやすいです。


河合さんはこころのプロフェッショナルですから
どんな悩みにも答えが用意されていると思いきや
「他人の心は分からない」ことが
前提として書かれているのが面白いところです。

結局、「誰にでもあてはまる こころの処方箋」はなく
各々が人生を送りながら、見つけ出していくものなのだと
私は受け取りました。


河合さんご自身が後書きで「55章をひねり出した」と
書かれていましたが、その苦しさも納得の着地点で
いくつかの章は
「まるで自分に言われているようだ…」と
感じた部分もあります。


タイトルに「処方箋」とありますが
困っている時に開いて、すぐに納得できる本というよりは
心が落ち着いているときに読んで
後からじわじわっと効いてくる印象です。

そのような意味で、手元においておきたい
本かもしれないです。

ことの真ん中にいるときに
自分のことを振り返るのは難しいこともありますが
落ち着いているときに
普段の生活を振り返りながら読んでみると
素直に入ってくるような気がします。



こころの処方箋
河合隼雄
1998年 新潮社




岩手の食、農、手仕事、場づくりについて取材したZINE・Acilをつくっています


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