『いわてのZINE Acil』いわてのジン アシル編集人日記

岩手を中心に食・農・手仕事・場づくりなどについて取材した【いわてのZINE Acil】を発行しています。他に本や映画の感想など。I report about making a meal, agriculture, handwork, a tradition technique, a place around Iwate and gather it up in a booklet.

映画【太秦ライムライト】感想:殺気のありか

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訪問ありがとうございます。

昨年から録りためていた映画が、
いよいよたまってきてHDを著しく圧迫しているので
少しずつ観ているのですが、
その中では【太秦ライムライト】が
とても気に入っています。

主人公は、京都太秦の映画撮影所を中心に
時代劇の斬られ役として長年活躍してきた大部屋俳優の男性、
香美山清一さんこと「香美ちゃん(かみちゃん)」です。

香美ちゃんを演じる福本清三(せいぞう)さんは
時代劇を中心に55年にわたり斬られ役をつとめ、今作で初主演。
なんと「5万回斬られた男」という異名があるそうで…。

時代劇はそれほど詳しくないですが
すぐに引き込まれました。

香美ちゃんの体のキレ、まっすぐな瞳。
殺気。
声もいい。
体を鍛えているからでしょうか。

斬られ役は、正義の味方や視聴者に
殺気を感じさせないといけません。

その殺気が強いほど、正義の味方が
斬る説得力が高まるというか
物語が盛り上がりますから、正義の味方よりも
ある意味、技量が必要な役回りだと思います。

では俳優さんは殺気をどう醸し出しているかというと
想像に過ぎませんが、「生きる」ことを突き詰めないと
出ないのではないでしょうか。
また、殺気だけを出そうとして、出るものでもないだろうと思います。


香美ちゃんは斬られ役なので劇中劇でも
台詞は多くないですが
その佇まいから、殺気、優しさ、怒り、哀しみなど
いろいろな感情が伝わってくるのです…。






往年の時代劇スターを演じた松方弘樹さん、萬田久子さん
香美ちゃんが殺陣を教える若手女優役の
山本千尋さんもよかったです。

時代劇が好きな方はもちろん
職人や伝統の世界が好きな方、
時代の境目に生きる葛藤といったテーマが好きな方には
特に楽しんで頂けるのではないでしょうか。

私としては、香美ちゃんがいるだけでいいという心境…。
何度も繰り返し観たい作品です。



太秦ライムライト どこかで誰かが見ていてくれる

監督:落合賢
出演:福本清三、山本千尋、本田博太郎
合田雅吏、萬田久子、小林稔侍、松方弘樹 他
殺陣:清家三彦(東映剣会)
2014年 日本 104分
映画【太秦ライムライト】公式サイト




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