いわてから持続可能な暮らしを発信・半農半ライター・アシル編集人日記

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茅葺とコミュニティ

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Acilの次号の参考に、
「茅葺の民俗学 生活技術としての民家(安藤邦広著:はる書房)」
という本を読んだのですが、ざっくり言うと、けっこう面白かったです。
ただ、発行されたのが2004年なので少し情報が古いかもしれません。


これを読んでいると「茅」と一口にいっても
地域ごとに使い方に差があり
屋根はもちろん壁にまで使うところ
笹の葉を混ぜるところ…様々あるそうです。
地域の特性そのものを表した素材なのでしょう。

そしてこの本を読むと
農家の跡継ぎは男子が歓迎されることが
身にしみて分かるというか…。

女子も、もちろん必要なんですが
茅葺を例にとると
茅刈、茅の運搬、茅葺など男子の力が
必要な作業がメインです。
女子は束にしたり、古い茅から使えるものを選別したり、
男子のお手伝い的なポジション。
それはそれで、重要だと思いますが
やはり男子がいないと茅葺の作業は始まりません。

茅葺に限らず、農作業、住居づくり、
薪割り、炭焼きなど…男子の力は不可欠です。


ですが、この本は茅葺について書かれているので
あまり女子の出番がないだけかもしれません。
食事や洗濯、掃除、裁縫、育児…など、
たくさんやることがあったと思います。
というか、それだけで日が暮れていった。

特に、厳しい農作業を支える体をつくり、
楽しみともなる食事や小昼づくりは
各家の女性の腕の見せ所だったのではないでしょうか。

他の家の葺き替えを手伝いに行く際、
ご相伴に与ることも多かったとありますから
料理が美味しいお家の時は、それは楽しみでしょう。


こういうことを考えていると「男女平等って何だろう?」と
思ったりもしますが、今それに触れるのは
話がこんがらがるので、やめておきます(笑)。


現代はニットの王子・広瀬光治さんのような男子がいたり
プロテニス選手のセリーナ・ウイリアムズみたいな女子がいたり
もともと「男女」という枠組では推し量れない方がいたり
判断できませんから…。

そう考えると、「女子力って何?」という
話題にもなってきます。
これも、なかなか結論が出なさそうですよね(*ノェノ)


話を戻して…この本の文面からは、農村コミュニティの重要性も伝わってきます。
人手が必要な時や、緊急時に
地域で一致団結することは
息苦しく封建的な一面もありますが
誰もが、何かの役割を担っていたのではないでしょうか。

この本から感じられる印象だけで語っていますが
現代は「自分を受け入れてくれるコミュニティ(居場所)」を探して
揺らいでいる人が多いような気がします(気のせい?)。

もちろん、中には
自分の居場所をスムーズに見つけられた人もいると思いますが。

地縁、血縁=自分の居場所

とならない人の場合、どのように居場所を見つけていくのか。


いずれにせよ、誰もが
「ほっとできる、笑顔になれる居場所」を
見つけられるといいなと思います。



岩手の食、農、手仕事、場づくりについて取材したZINE・Acilをつくっています



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